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87.教科書的トレーニング理論①
2023-05-01
カテゴリ:運動
皆様こんにちは、こんばんわ!
明楽フィットネスクラブの藤井です!

第87回のコラムテーマは【教科書的トレーニング理論①】と題してお話したいと思います。



トレーニングに”絶対”はありません。
たとえば、脚を強く・大きくするなら多くの方、トレーナー、ボディビルダーに至るまで
9割以上からの出てくる種目は"スクワット"でしょう。
しかし世界的に超有名なレジェンドボディビルダーのドリアンイエーツ氏はスクワットを
やらなくなってからもミスターオリンピアという世界最大のボディビル大会で連覇を遂げています。
※スミスマシンやレッグプレスマシンでのスクワットの代替種目はやっていたそうです
 
それでも近年は医学、科学、その他もろもろの進歩により、より効率的であったりより安全性が
高いとされるようなトレーニングに関する理論が出てくるようになりました。
我々トレーナーにとって、いわゆる”教科書的な”というのは、ある意味でトレーナーとしての
土台ともいえる重要なものでもあるわけです。
 
そんなわけで今回のコラムでは星の数ほど…とまではいきませんが、多くあるトレーニング理論の
“教科書的な”ところを皆様にお伝えしていこうと思います。
 
 
● トレーニングの最初はもっとも優先して鍛えたい箇所から始める
 
これはプライオリティプリンシプル(優先度の原則)というもので、最初におこなうトレーニング種目、
またトレーニング部位にもっとも効果を得ることができる、というものです。
前回のコラムでも触れていますが、トレーニングをおこなうと筋疲労や関節疲労とともに
”神経疲労”も生じます。
当然、その日のトレーニングの最初の種目と後半におこなう種目でどっちの方が神経疲労などが
色濃く出るかとなれば簡単な話ですよね。
つまり身体の中のエネルギーや神経系などもろもろの充実度がもっとも高い状態の最初(または前半)に
もっとも自分にとって重要な箇所、優先度の高いトレーニングを持ってくるのが”教科書的”なわけです。
 
 
● トレーニングの最初は多関節種目から始める
 
以前のコラムでも数回、この話題を挙げた記憶がありますが、トレーニング動作の中で複数の
関節を動員するトレーニング種目を最初に持ってくる、というのが”教科書的”な理論です。
理由はいくつかあり、まずは複数関節を動員するということは動員される筋肉も多くなるという
ことになり、出力(簡単にいえばパワー)が出やすくなります。
たとえば直立した状態で足首だけのチカラでジャンプしてください、と言われたらどのくらいの
高さ身体を浮かせることができるでしょうか?
では膝も股関節も使ってジャンプしてください、といったときに足首だけを使ったときとどのくらい
差が出るでしょうか?
単関節(足首のみ)の場合と多関節(股関節・膝関節・足首)の場合、出力には雲泥の差があります。
トレーニングでも同様に、最初の種目(または前半)に多関節を動員する種目を選択することで
より重量を扱うことができ、より大きな負荷を筋肉に与えることができるというわけです。
また多関節を動員し、複数の筋肉を同時使用することにより血流促進の効果も大きくなります。
最初の、また前半の種目でいかに血流を良くし、ホルモン分泌なども促せるかというのは
トレーニング全体を通して、地味なところではありますが意外と重要なことでもあるのです。
 
 
というわけで今回は大きく2つのことについて”教科書的な”トレーニング理論をお伝えしました。
こうした”教科書的な”ところはトレーニング初心者、1年生であっても、それこそ10年以上の
歴のある中上級者でも、そこをベースにトレーニングをすることがほとんどになるため
知っておいて損はない!!と本当に心から思うわけであります。

それでは次回のコラムもお楽しみに!
 
Training Enriches Your Life♪
Written By MeirakuFitnessclub Fujii.
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